ハンドルネーム「悪人」様から、私どもの絵本「私は悪い人間です」へ、以下のようなご感想・メッセージを頂きました。
「悪人」様、どうもありがとうございました。
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私はかつて過ちを犯してしまいました。それによって周囲の人に苦しめられています。それは自分が招いたことです。しかし、そのとき私が置かれた状況ではしかたなかったという気持ちもあり、私に対する周囲の仕打ちがとても理不尽に思えることもあります。つまり、自分が犯した過ちを後悔しながら、他人を恨んで生きるという、相反する感情が交錯していました。しかし、私は悪い人間ですを読み、少しだけ気持ちが安らぎました。ありがとうございます。
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- 2008/11/25(火) 09:54:25|
- 感想文:絵本「私は悪人です」|
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うつ病研修医のE.coli さんが管理している
「研修医ノート」というブログで、私どもの絵本「どっちだ?」へリンクをしてくださいました。
>僕と似たような考え方の人もいることが分かり、少しほっとしています。やっぱり「ともだち」の存在は心を安寧にしますものね、フフフ。。。)
と書いてくださっていますが、僕の方もホッとします。(^^)
以下、とても興味深い記事です。長くなりますが、失礼して引用させていただきますね。
-------------研修医ノートより--------------------
罪と罰
田母神空幕長の国粋主義的懸賞論文の問題が連日新聞をにぎわせていますが、例によって例のごとく、田母神空幕長個人への攻撃が目立ちます。しかし、そもそも自衛隊は軍隊である以上、自らを限りなく正当化して御国や上官の命令に従って命を投げ出すのをいさぎよしとする洗脳教育を日ごろから行っておかないと、いざというときに全く使い物にならない部隊となります。確かに懸賞に応募して偏った思想を公にしたのは行き過ぎでしたが、軍人は本質的にああいう思想を持っていてしかるべきです。田母神空幕長はやるべきことをきちんとやっているのに、個人的批判にさらされてさぞかし腑に落ちないことでしょう。軍人の本質的なあり方の認識が甘いままに憲法9条に反して安易に軍事力を保有する国の構造的問題を議論することなく、末端オペレータのひとりである自衛隊トップが国粋主義的思想を持っていることを個人攻撃するのははなはだ見当違いといえます。医療におけるあまたの構造的問題を議論することなく、医療過誤の際に個人攻撃するしか能がないメディアの悪癖が繰り返されています。
ところで最近僕は健診などの軽作業でお茶を濁しながらつれづれなる日々を過ごしていますが、パチンコ屋やコールセンターに出張健診してみて従業員がみんな「いい感じの子たち」であることに驚いています。パチンコ屋といえば、人生や家庭を極限まで破壊しつくすギャンブル依存症の元凶となる公認ギャンブルの代表格であり、その従業員も当然他人に借金させた金を剥ぎ取るのが平気な極悪人であることを想像していたのですが、予見に反して普通のいい子たちでした。また、コールセンターからマンション購入勧誘などの電話がかかってくるたびに、「名簿をどこで手に入れたんですか?」「あなたのやっていることは犯罪ですよ」と切り替えしていたので、その従業員も当然他人の迷惑を顧みない厚顔無恥な連中であることを想像していたのですが、これもそこら辺で見かけるようないい子たちでした。嫁によると、パチンコ屋やコールセンターの仕事は時給がいいので、お金に困っている人たちが生活のために仕方なくやっていることが多いといいます。派遣社員・期間工などの労働形態の規制緩和によって正社員になれない人が数え切れないほど存在して貧困が作りだされている現状や、ギャンブルやコールセンターのような悪質事業を公認する体制側の不備を議論することなく、末端で仕方なく犯罪に近いようなことをやらされている従業員たちを個人攻撃するのはまさに本末転倒でした。
日本だけでなく韓国でも最近は「誰でもいいから」という無差別殺人が増えているといいます。逮捕された容疑者を知る者たちのコメントはたいてい「容疑者はまじめでおとなしい普通の人に見えました」と報道されます。容疑者に近かった人たちに人を見る目がなかったわけではなく、こうした犯罪に走ってしまう容疑者は本当に「普通の人」なのだと思います。本来「普通の人」であったのに、格差を容認する社会構造が明確になってきたせいで、努力しても永久に報われない絶望感に押しつぶされて自暴自棄になって他人を巻き込んだ自己破壊的な犯罪に走ってしまうのでしょう。そうした心理状態は誰にでも起こりうることであり、そのことがにわかに信じられない人は単にそれほどまでに絶望的な状況に置かれた経験がないことによって想像力が欠乏しているだけです。極限状態に置かれた人間が何でもできるということは、世界各地の戦地でこれまで人間が何をしてきたかを見れば明白です。こういう主張をすると必ず「絶望的な状況だからといって犯罪を犯していいわけはない」と、一見もっともらしく思えるものの論点のずれた浅はかな反論をする人が現れます。僕は決して犯罪を犯していいと意見しているわけではなく、ある一定数の人間をそうした絶望的な状況下に置くと、その中には忍耐力の限界を超える人が必ず現れて、確率論的に自己破壊的犯罪に走る人が生成されるということを客観的に述べているだけです。そういう犯罪者が逮捕された時に、ますます理不尽さを増している社会の構造的問題を議論することなく、「『普通の人』は一線を越えることはない」などという神話を信じ込んで、「ああ『悪い人』が逮捕されて良かったね」と言っているようでは、永久にその類の犯罪は減らないことでしょう。(ネットを検索してみると、僕と同じ意見の人がほとんどいなくて、みんな事件の容疑者をあたかも生まれついての極悪人のように扱っているものばかりで、大衆心理の数の力に圧倒されて薄ら寒くなり、「僕の考え方が変なのか?」と自信が揺らぎもしました。でも
http://www.j15.org/Picturebook-Which/index.html のように、僕と似たような考え方の人もいることが分かり、少しほっとしています。やっぱり「ともだち」の存在は心を安寧にしますものね、フフフ。。。)
言葉の行間を読むことの重要性は以前の記事ですでに述べたとおりですが、我々は言葉だけではなくあらゆる現象すべてについてその行間にある背景に目を向ける努力をすべきです。メディアの打つ短絡的な個人攻撃にまどわされて、あらゆる現象の行間にある背景について議論することを忘れてしまってはいけません。
僕は以上のようなことを、「罪を憎んで人を憎まず」の箴言が生まれ、広く人口に膾炙した背景に読み取ります。
- 2008/11/23(日) 10:15:17|
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ハンドルネーム「よい子」さんから、絵本「罰とイジメと自殺のロンド」に関して、以下の通り、ご感想・メッセージを頂きました。
よい子様、ありがとうございました!
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非常に感銘いたしました。まさに現代社会を彷彿させる内容です。
「和」=「仲良し」、「個人感情」=「非協調性」=「罰」
今の教育社会をもっとも簡潔に表現できている「話」だと思います。
教育者というよりは、「小、中学校有限会社」の一従業員に過ぎず、マニュアル通りに事を進める、自称教師が大半です。人間味の欠片も無い学校従業員が大出を振って、生徒に「仲良しマニュアル」を押し付けています。
その結果、本文のような悲惨な結果が起きるのは至極当然だと言わざるを得ません。原因は何か? 全てです。 親然り、教育者、政治家、マスコミ、PTA。
昭和30年以降に生まれた人の子供たちが、現代の狂気犯罪の主役になっています。何故に???簡単な方程式です。
戦時中に生まれた子供⇒御国万歳、天皇崇拝、鬼畜米英
その子供(終戦後) ⇒極貧生活、アメリカ優位、日本復興悲願
その子供(昭和30年)⇒高度成長期、日本復活、米国追従、先進国参入
その子供(昭和50年)⇒米国同位、バブル期突入、経済改革
その子供(平成元年)⇒バブル崩壊、経済不振、欧米型犯罪の増加
その子供(現在) ⇒親殺、売春、薬物、イジメ、無差別殺人
私は、昭和30年までは人間の生きざまには、親に責任があると感じていました。そして、その親もおのずとその責任を気負って来ました。
然しながら、今の親はそれができません!
人間の感情は「学びの場」で養われるものではありません、感情・人間性は、各家庭、親が独自に養うものです。
本文の中で、彼が「死に至る」背景には彼の両親の深い愛情を伺いざるを得ません。
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- 2008/11/23(日) 09:41:46|
- 感想文:絵本「罰とイジメと自殺のロンド」|
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Lucia(ルシア) さんのブログ°。o〇今日一日を大切に〇o。°にて、平和の絵本のご紹介・リンク、それから終わりの無い物語のご紹介・リンクを、以下の通り、してくださいました。
とっても、助かります! ☆Lucia様、ありがとうございました!!m(--)m
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Lucia(ルシア) さんのBlog 2008-11-02 -----------------
憎しみの連鎖の心理学「終わりの無い物語」
いつも拝見しております、あるブロガーさんの記事に共感しまして、私もこちらの絵本をご紹介したいと思います。
まずは拝見してみてください。
今回紹介するオンラインで見られる絵本があるサイトは
↓
世界平和への絵本集
*平和の絵、イラスト、絵本を通し、テロ、戦争の原因や心理と世界平和へのメッセージを描きます*(サイト内の言葉)
左側にずらっと様々なテーマでかかれた絵本が掲載されています。
オンラインで拝見出来ますので興味もたれた方は訪れてみてください。
色眼鏡で世界を見てしまう自分や、立場変われば考え方も違ってくる事、自分の世界の価値観だけで判断してはいないかなど、普段の私はどうだろうか?と自分を認識、戒める事ができました。
こちらのサイトを取り上げて下さったブロガーさんとの出愛に感謝です。
- 2008/11/03(月) 09:35:50|
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